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好古庵
2022.02.07

大炉

今月2月の極寒の時期は裏千家では大炉の稽古をいたします。通常1尺4寸の炉の寸法ではなく、それとはひと回り大きな1尺8寸で、十一代玄々斎宗匠が北国の囲炉裏の風情を取り入れられたと伝わります。裏千家内の大炉の間は咄々斎の次の間に切られ、基本は逆勝手の点前となり、炭手前の時には炉中の仕切りである雪輪瓦の向こうに炭や湿灰を置きます。炭の火である陽に対しての水を表す陰の雪の形と模様。好古庵では祖父である九代の陶土斎の少し大振りの雪輪瓦を据えています。大炉はこのように野趣あふれれた姿となり、また数日前からの雪とも相まって侘びた風情となっています。