百工茶会 [いしかわ県民文化文化振興基金.文化活動支援事業]今回の茶会のテーマは「祈りの茶」。先日、能登半島地震豪雨復興への願い、そして高山右近没後410年ということでご遺徳にならい百工茶会として、ご奉仕させていただきました。また研究者であるスムットニー宗祐氏による、加賀藩に26年間仕え、キリシタンを貫き平和の心を求めた高山右近についての講演もあり、茶席はこの茶会のために大宗匠様か御染筆された掛物。棚は石川県木の能登ヒバにて制作した立礼棚での右近を想う取り合わせの道具組。もう1席は金沢21世紀美術館内松濤庵にて本年度EGK工芸アワードにて受賞された3名の作家の方々など、現代の作家の作品を使用しての席で、担当は金沢青年会議所青宝会が担当。また今回、立礼席での初使用した棗は甲には前田家の梅鉢紋と高山右近愛用裂の桐模様を、側面には石川、富山、福井の北陸をイメージする模様とクルス紋、それらを加賀蒔絵で表し能登地震復興祈念「祈り中棗」として限定注文販売とし、売り上げの一部を義援金とさせていただきます。また各作家の作品も含め、ぜひお求めになられたい方おられましたらお申し込みください。茶会を通じて作家の方々を支援するのもこの百工茶会の当初の目的の一つでもあります。今回の茶会は百工会としても、日常の無事を祈るかけがえのない有難い茶会をさせていただきました。ご遠方近隣とご賛同いただきお越しになられた皆様、そしてその日まで段取りなど進めていただいた関係者の方々、水屋のお手伝いの皆様、誠にありがとうございました。