伝統と歴史の系譜 古格の形式をとどめて 好古庵
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好古庵千仙叟宗室居士邸地跡

千仙叟宗室居士は、千利休の孫元伯宗旦の子で四代であり、宗室の初代にあたります。寛永17(1640)年、前田利常と世子光高が三代将軍家光を江戸本郷邸に迎えたとき、仙叟宗室居士が飾り付けを行い、茶道指南をなしたことから、以後加賀藩にかかわるようになりました。利常の招きで小松城三の丸で茶道奉行として仕え、利常没後金沢に移り、200坪の邸地を賜って住しました。この地は、仙叟宗室居士の邸地です。仙叟の指導した侘の茶風は、その後も金沢で息づき、この地における発祥の地として伝統と歴史を持ち、今日に至っています。

※金沢市教育委員会資料抜粋

好古庵